AutoIntel:5つのポータルのタブを開かずに、ドイツの中古車市場をひとつの画面で
AutoIntelは、ドイツの中古車事業者向けのB2Bプラットフォームです。ドイツの複数の自動車ポータルから掲載情報をひとつの作業画面に集め、同じ形式にそろえ、チームが絞り込み、並べ替え、電話する価値のある候補を選べるようにします。私たちはプロダクトを設計し、クライアントがチーム内の認識をそろえ、開発範囲を決めるために使う操作可能なプロトタイプを開発しました。
課題
ドイツで転売用の車を仕入れるには、複数のポータルを同時に見張る必要があります。同じ車でも見せ方はサイトごとに違います。出力はあるサイトではkW、別のサイトでは馬力。車の状態は自由記述の一行だけで、売り手の情報は写真の下に埋もれています。仕入れ担当者は十数個のタブを開いたまま、2つの車両を並べて比べることもできず、良い条件の車は見つけた頃にはもう売れています。クライアントに必要だったのは新しいポータルではありません。すべての掲載情報が同じように読め、数秒で判断できる場所でした。
アプローチ
AutoIntelは、ショーケースではなく業務ツールとして設計しました。上部には4つの数字で市場の概況を、その下には形式をそろえた一本のリストを置き、どの掲載カードも同じ順番で同じ問いに答えます。どんな車か、いくらか、状態はどうか、どこから来たか。絞り込み、並べ替え、お気に入りは常にワンクリックで、別の検索ページに隠すことはありません。
ショーケースではなく作業画面
AutoIntelを開くと、検索フォームではなく市場の概況が表示されます。スクロールする前から、4枚のカードが現在の条件をまとめています。掲載数、平均価格、ガソリンとディーゼルの比率、チームが保存した車両の数です。仕入れ担当者にとって、これは毎回最初に浮かぶ問いへの答えです。前回見たときから、市場で何が変わったか。
サイドバーには、仕入れ担当者が実際に行き来する4つの場所をまとめました。
- 市場の概況:数字と全件のリスト。
- 車両を探す:条件を絞った検索。
- お気に入り:候補のリスト。
- 最近見た車両:昨日見た車をもう一度探さずに済みます。
すべての掲載を、同じ形式で
プラットフォームの中心は、形式をそろえることです。ポータルからの掲載と個人の売り手からの掲載では形式が違いますが、AutoIntelは両方を同じカードにそろえます。まずメーカーとモデル、続いて決まった順番の情報が並びます。
- 初度登録の年月
- 走行距離(km)
- 変速機と燃料
- 出力はkWと馬力を併記。ドイツの掲載はkWですが、多くの仕入れ担当者はいまも馬力で考えるからです。
四輪駆動、レザーシート、ナビゲーションといった装備は短いタグになります。所在地と掲載元(mobile.deなどのポータル、または個人の売り手)は最後の行に、掲載価格は視線が最後にたどり着く右側に置きました。
車の状態を最重要の情報に
転売で最も高くつくのは、掲載情報でついでのように触れられた一言です。だから状態を説明文に埋もれさせず、写真上のバッジとカードの項目にしました。「事故歴あり」「損傷あり」「記載なし」の区別は残しています。これらは別々のリスクで、「損傷あり」のひとつにまとめれば、仕入れ担当者が最も知るべきことを隠してしまうからです。新着の掲載には専用のバッジを付け、新しい車両が目立つようにしました。

仕入れ担当者の考え方に合った絞り込み
仕入れ担当者は、フォームではなく条件の上限で考えます。最もよく使う3つはリストの上のクイックフィルターにしました。1万ユーロ以下、10万km以下、ディーゼル。どれもワンクリックで適用でき、「絞り込みを解除」のリンクは何かが有効なときだけ表示されます。
より細かく探すときは、絞り込みパネルでメーカー、上限価格、上限走行距離、燃料を指定できます。並べ替えは、価格の安い順、高い順、走行距離の少ない順と、仕入れで重要な順番をそろえました。ヘッダーの検索ボックスからは、モデルを直接探せます。
条件に合う車がない場合、空の状態でそのことを明確に伝え、出口はひとつだけ用意します。すべて表示、です。

チームで共有する候補リスト
各カードのハートで車をお気に入りに保存すると、概況の保存台数がすぐに更新されます。候補リストは売り手に電話する前にチームで話し合う材料なので、リンクだけでなくカード全体を残します。最近見た車両も、詳細パネルで開いたものすべてについて同じように残ります。
中古車置き場で、スマートフォンから
仕入れ担当者は、移動中に、ときには別の車の横に立ちながら掲載を見ます。スマートフォンでは、サイドバーが4つのアイコンタブに変わり、概況の数字は2×2のグリッドに収まり、どの掲載カードも情報の順番をすべて保ちます。詳細パネルは全画面で開き、お気に入りのボタンは親指の届く位置にあります。
なぜプロトタイプから始めたのか
このプラットフォームの価値は、ほかのサイトから集めるデータに左右されます。そこで、チームが毎日使うことになる作業画面から着手しました。操作できるプロトタイプは少数のサンプル掲載で動き、そのことを画面上にも明記しています。クライアントはチームと一緒に流れを一通り試し、どの項目と絞り込みが重要かを決め、インターフェースが本当に必要とするデータを中心に収集の仕組みを計画できました。
集める価値のあるデータを決めるのはインターフェースです。先に設計したことで、誰も見ない項目がデータ収集に積み上がるのを防げました。
このようなプロダクトでの進め方
納品内容
- 市場の概況:掲載数、平均価格、ガソリンとディーゼルの比率、保存済みの車両
- 形式をそろえた掲載カード:初度登録、走行距離、変速機、燃料、kWと馬力、所在地、掲載元
- 事故、損傷、情報なしを区別する状態バッジ
- クイックフィルター、メーカー・価格・走行距離・燃料の絞り込みパネル、仕入れ業務向けの並べ替え
- お気に入りと最近見た車両。スマートフォンとタブレットに対応したレイアウト
よくある質問
ドイツのポータルに掲載された中古車情報をひとつの作業画面に集め、すべて同じ形式で表示し、チームが絞り込み、並べ替え、候補を保存できるようにします。
ドイツで中古車を仕入れて転売する事業者向けです。仕入れ担当者は多くの掲載をすばやく比較し、良い条件の車がなくなる前に動く必要があります。
ドイツの掲載はkWで出力を表記しますが、多くの仕入れ担当者はいまも馬力で考えます。両方を表示すれば、比較のたびに換算する必要がなくなります。
リスクも修理費用も異なるからです。ひとつにまとめると、転売の判断で最も重要な点が見えなくなります。
この事例は、プロダクトデザインと、サンプル掲載で動く操作可能なプロトタイプを対象としています。非公開のB2Bツールのため、公開リンクはありません。
サイトの詳細

「以前はタブを10個開いていても、良い車を見逃していました。Sakuraはそれを、どの掲載も同じ見た目になるひとつの画面に変えてくれました。プロトタイプのおかげで、プラットフォームに本当に必要なものについて社内で合意するのも簡単でした。」